上京して夢のひとり暮らし!

自分がひとり暮らしをはじめたのは、19歳の春になります。東京の大学に通うために、ふるさとの富山県からはるばる上京しました。東京での住まいは親が勝手に決めたアパートでした。大学が紹介してくれた物件の中から、家賃が一番安いところを選んだようです。駅まで徒歩5分、大学から徒歩15分となかなかの好立地で、家賃は1ヶ月37500円。しかも2LDKで、以前は学生が友達とふたりで住んでいたようです。最寄り駅は、都心からかなり離れた小田急線の駅でした。東京にしてはかなりのんびりとした町並みでしたが、それにしたって超破格でした。しかし、大家さんに立ち会ってもらって、親父とそのアパートを初めて訪れた僕の感想はというと…、「な、なんじゃこりゃ〜〜!」の一言でした。
大家さんがいなかったら、実際に大声で叫んでいたと思う。アパートに上がる階段はボロボロ、部屋の畳にはでこぼこが、古き良き日本の情緒たっぷり…というか、自分が憧れていた、ドラマに登場するような部屋とは似ても似つかない状態でした。なかでも自分をびっくりさせたのがトイレでした。汲み取り式の、いわゆるボットン便所だったのです。東京にもボットン便所があるのだなと素直に驚くしかなかった自分に、いやらしい顔で親父がいってきました。
「念願のマイルームだな。女の子を連れ込んだりせずに、しっかり勉強しろよ」
どうやったらこんな部屋に女の子がきてくれるのか、想像もつきません。ちなみに部屋を借りる場合、契約時に家賃の半年分くらいの費用が必要といわれていました。自分の場合は敷金1ヶ月、礼金2ヶ月、前家賃1ヶ月、仲介手数料はなかったように記憶しているが、保険料などをあわせると20万円近くになったと思います。そのすべてを親に支払ってもらった自分に、文句を言える立場ではありませんでした。
というわけで、部屋を決めるときは人任せではダメ、特に親に任せてはダメ、という教訓を得て、僕のひとり暮らしははじまりました。ちなみに、大学で紹介してもらえる物件は割安だが、古い物件だったり内装がよくなかったり、とにかく実用性重視のようでし。イマドキのおしゃれな部屋に住みたいならば自分で探した方がいいかもしれないです。

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